ギャンブルと投資はどう違う?
ギャンブル(賭博)と投資は両方ともお金を増やすという共通の目的があり、そのために資金を投じるという意味では同じですが、明確な違いとして娯楽性の有無が1つあります。
つまり、ギャンブルはあくまでも遊戯(遊び)であって ”一か八か” を楽しむもの。
その点、投資は遊びではなく資産を増やすための算段や計画、勝算があることが前提となります。
なので、株式の売買を投資にするためには世界情勢を読んだり、チャートにおけるろうそく足の見方などの勉強も当然必要になります。
”なんとなく株価が上がりそう” という淡い期待で株を購入すると、それは投資ではなくギャンブルになってしまうのです。
極端なことを言えば、パチンコだって投資にすることはできるかもしれません。
何故なら、パチプロと呼ばれるパチンコやパチスロによって収入を得、生計を立てる人たちがいるからです。
彼らはギャンブラーとも呼ばれますが、完全なるギャンブルであれば継続した利益を生むのは難しいはず。生計を立てることができるほどの収入を得られるということは、それは仕事であり投資ともみなせるのではないでしょうか。
一般的には運任せが強いパチンコだって、パチプロにとっては何らかの攻略法を研究し当たりが出やすい台を調べたりする対象=投資対象になっているということになります。
私が務める町工場でも投資に関する話はよくあることで、設備投資、人材投資が主な投資対象となります。
これらも「投資」という言葉がついていますが、普通は機械設備を新たに導入すべきかどうかを色々な角度から予想して決断します。
例えば、3000万円の機械を1台導入しようとした場合、10年ローンを組んで金融機関から借り入れをしたならば、単純計算でも1年間に300万円(月当たり25万円)以上の利益を生まないと元が取れません。
さらに、ローンを組むということは金利が発生しますし、機械を工場内に設置する費用や稼働させるためには付属品や消耗品の購入であったり、電気代などのランニングコストも必要。
それに10年も使うということは、間でメンテナンスすることもあるでしょう。
そういった諸々の費用を予測計算した上で、導入メリットがあるかどうかを計算しないといけないのです。それを、とにかく生産能力を上げるために導入すると感覚的に進めてしまうと失敗する可能性も高くなってしまいます。
もちろん、いくら計算して予想して導入しても失敗することはありますけど。
それでもギャンブルよりは確率があり、確実せいがあります。
学校などではこのような事は教えてくれませんし、きっと周りの人達も知らずにいる人が多いでしょう。
なのでまたこのような記事を少しずつ書いていこうと思います。